昨日、私が最も敬愛するスポーツ選手が引退を迎えました。
実質上の引退試合となる最終節。
スタジアムに足を運びました。
10年前。当時横浜国際総合競技場と呼ばれていた、同じスタジアムで行われたコンフェデレーションズカップ。
たまたま見に行ったその試合で、一人の選手のプレーに目を奪われた。
コンフェデ杯で代表デビューをしたばかりの波戸選手でした。
派手さはなく、目立つわけではない。
でもただひた向きにサイドを駆け上がっていく、泥くさいプレースタイル。
初めてスポーツを見て感動を覚えた試合だった。
サッカーの面白さを知るきっかけでもあり、サッカーを通して色々な知り合いができたのもその試合があったから。
毎週毎週、スタジアムに通い、更にフットサルもやってみたり。
陸上を始めるまでの、無気力な(中2病な笑)中高時代、唯一熱中していたのがサッカーでした。
波戸選手はそれから日本代表でワールドカップ直前までプレーし続けていましたが、 最終メンバーには入らずにW杯出場は逃してしまった。
その後、マリノスでスタメン出場が減り、「プレーし続けること」を求めて柏や大宮でプレーを続けてきました。
そしてまた、マリノスに。
スタメンで出場する姿に、昔と変わらぬものを感じて本当に嬉しかった。
昨日の試合も、やっぱりそのプレースタイルは変わらなかった。
かつて、こんなことをインタビューで話していた。
「自分はエリートじゃない。雑草だから、雑草らしくがむしゃらにやるしかない。」
その言葉通りのプレーを続けてきた。
代表落ちした時、「頭が真っ白になったけど、ここで腐るわけにはいかないと思った」と言い、また試合に臨んだ。
そんな姿勢に励まされてきたように思う。
試合後に行われた引退セレモニーで、波戸はピッチの真ん中で淡々と言葉少なに語った。
「天皇杯も終わってないしあんまりしんみりさせたくないので…」とあくまでも謙虚に、引退の挨拶を述べた。
泣いた。
そりゃもう泣きました。
ファンというよりは、尊敬する人物でしたからね。
今まで本当に沢山励まされてきた。
自分は雑草だから、という考え方は、今までどんな場面でも自分の軸となってきたように思います。
だからこそ、最後の試合を目の前で見ることができて良かった。
ありがとう、と心底から思う。
辛いことやどうにもならないとき、やっぱり自分は思い出すと思うから。
腐らずに、ただ真っ直ぐに続ける、ということを。
現役生活17年間、お疲れさまでしたと心から言いたい。